2013 8/17

2013 8/17

hırsız
フルスズ

泥棒
dorobou

・・ということで、今日はホジャナスレッディンさんの小話をば。

ナスレッディンさんはトルコではとっても有名なホジャさんで、思わずフッと笑ってしまうようなエピソードがたくさんあります。
実在した方ですが、今ではちょっと伝説っぽい存在なんです。

ある結婚パーティーにお呼ばれしたナスレッディンさん。

普通の・・どちらかといえばあまりキレイではない服を着ていきました。
開場に到着したナスレッディンさんですが、誰も声をかけません。
まるで姿が見えないかのように。

怒ったナスレッディンさんは、一度お家に戻り、今度はとても煌びやかで豪華な服を着ていきました。

するとみなさん次々に言います。
「ナスレッディンさん、よくきてくれました!」
「さあさあ、どうぞこちらの席へ!」
「どうぞこれを召し上がってください!」

瞬く間にナスレッディンさんの前にごちそうが並びます。

「みなさん、ありがとう。それでは、いただきます。」と言って、ナスレッディンさんはゴハンをスプーンですくうと口に運ばず、着ている服にこぼします。

周りのみんなはびっくり!
「ナスレッディンさん!なにをしているの!?」

ナスレッディンさんは返します。
「みなさんは私ではなく、この服を待っていたのでしょう?ですから、服にごちそうをあげているのです。」


ふふ。もう1つ。

ある夜ナスレッディンさんのお家に泥棒が入ってしまいました。

近所の人やお友だちが言います。
「ナスレッディンさん、ちゃんとドアの鍵はしていたの?」
「窓は締めていたの?」
「なんで寝てしまったの?」
「なんで気をつけていなかったの?」
「なんで・・?」

あまりに口ぐちに言われたナスレッディンさんは返します。
「みなさん、私が悪い、悪いというけれど、泥棒は悪くないの??」