
hırsız
フルスズ
泥棒
dorobou
・・ということで、今日はホジャナスレッディンさんの小話をば。
ナスレッディンさんはトルコではとっても有名なホジャさんで、思わずフッと笑ってしまうようなエピソードがたくさんあります。
実在した方ですが、今ではちょっと伝説っぽい存在なんです。
ある結婚パーティーにお呼ばれしたナスレッディンさん。
普通の・・どちらかといえばあまりキレイではない服を着ていきました。
開場に到着したナスレッディンさんですが、誰も声をかけません。
まるで姿が見えないかのように。
怒ったナスレッディンさんは、一度お家に戻り、今度はとても煌びやかで豪華な服を着ていきました。
するとみなさん次々に言います。
「ナスレッディンさん、よくきてくれました!」
「さあさあ、どうぞこちらの席へ!」
「どうぞこれを召し上がってください!」
瞬く間にナスレッディンさんの前にごちそうが並びます。
「みなさん、ありがとう。それでは、いただきます。」と言って、ナスレッディンさんはゴハンをスプーンですくうと口に運ばず、着ている服にこぼします。
周りのみんなはびっくり!
「ナスレッディンさん!なにをしているの!?」
ナスレッディンさんは返します。
「みなさんは私ではなく、この服を待っていたのでしょう?ですから、服にごちそうをあげているのです。」
ふふ。もう1つ。
ある夜ナスレッディンさんのお家に泥棒が入ってしまいました。
近所の人やお友だちが言います。
「ナスレッディンさん、ちゃんとドアの鍵はしていたの?」
「窓は締めていたの?」
「なんで寝てしまったの?」
「なんで気をつけていなかったの?」
「なんで・・?」
あまりに口ぐちに言われたナスレッディンさんは返します。
「みなさん、私が悪い、悪いというけれど、泥棒は悪くないの??」